目には見えない感情の領域
- ツキヨミノ

- 3月21日
- 読了時間: 5分

感情の領域は、どこからやって来るのだろう。
感情は、ゆっくりと立ち上がり、わたしたちを世界とつなげていく。
理性よりも先に、身体はすでに反応している。
身体は衝撃を記録し、記憶し、その痕跡を内に刻んでいく。
生まれるということ自体が、すでに断絶であり、トラウマでもある。その最初の瞬間に、中立というものは存在しない。
(笑)…少し不思議に聞こえるかもしれない。でもその瞬間、そこには切断、光、音、重力、そして分離があった。
身体は、連続していた感覚の記憶を残したまま、途切れのある世界へと生きはじめていく。
それは間違いではなく、日々の中で出会い、ほどいていくためのしるし。
人生は、説明書なしで始まる。
だから、バランスは与えられるものではない。
多くのバントゥの人々にとって、感情は隠すものでも、説明するものでもない。
それは、時間と自然の中で生きられながら、ゆっくりと意味を持っていく。
だから彼らにとって、感情とはいのちが身体に触れたしるし。
(深いよね?)とても力強くて、本質へと向かうためのひとつの道でもある。
身体が感じるのは、大地や他者、精霊や動物たちとつながっているから。
Nêgo Bispoが言うように、「植民地主義の思考は直線的で、大地の民の思考は円を描くようにめぐっている」。
だから、大地の民にとって大切なのは、めぐりつづけること。
バントゥの人々がこう考えるのは、人と共同体と世界を切り離さないから。
ひとつの身体に起こる動きは、そのまわりの世界で起きている動きでもある。
すぐに理解しなくてもいい。ただ通り抜け、調整しながら、いのちのリズムは静かに育っていく。
だからケアすることは、説明からではなく、とどまることからはじまる。
ただそこにいて、感じ続けること。
コンゴの人々(バントゥの系譜)には、こんな言葉がある。
「Muntu ke muntu na bantu」
(キコンゴ語)
それは、人は、人との関係の中でこそ人になるという意味。
そして、ひとつ安心してほしい。これは固定された状態ではなく、やわらかく変わり続けていくもの。
わたしたちはいつも、少しずつ調整しながら生きている。
ときには、内側の何かが変わりたいとそっと知らせてくるように。(笑)
身体は、理解するよりも先に、生きようとして応えている。
感情の多くは、守ろうとする動きや、知らせとして、いのちの側から生まれてくるもの。
生きることは、ときにやさしくも、ときにむずかしい。
喜びや痛み、恐れや愛。そのすべてを感じられることが、わたしたちが生きているしるし。
大切なのは、感じすぎないようにすることではなく、感じたものを通り抜けていくための、時間や空間、そしてやさしいゆるし。
すべての感情が、何かを教えるために訪れるわけではない。ただ見つめられ、しるしとして残っていくものもある。
身体が、生き延びるためだけにほとんどのエネルギーを使わなければならないとき、感じることに十分な余白を持てなくなる。生きることそのものが負債のように扱われる世界では、身体は疲れきり、自分が誰であるかを思い出す力さえ弱められてしまう。この世界の構造の中で、感じることそのものがゆるされていないこともある。だから、わたしたちは少しずつ、存在することや、もう一度生きなおすことから遠ざけられてしまう。長いあいだ、力の構造はこの疲労の上に成り立ってきた。
そんな中で、感情はときにわずらわしいもののように感じられる。それは、止まることを知らない日常の流れを、ふと中断させるから。
けれど感情は、思い出させてくれる。パフォーマンスや生産の外にも、もうひとつの世界があることを。感じることは、静かな抵抗。そしてそれは、とても古く、いのちの記憶に根ざしたもの。自分のルーツとつながる人は、この身体を、ひとつの大切な場所として感じている。
上へ向かうこととは、いつも良くなることでも、より整うことでもないのかもしれない。むしろそれは、より全体であること。
心地よさとむずかしさ、どちらもそのままに存在させること。身体を否定せず、経験を否定せず、ただ、そこにあるものとともにいること。
感情は、解き明かすべき謎ではない。
そこに住まうための領域。
それが本来のあり方で、めぐりつづけ、生きられていくもの。
では、あなたはどこから自分の領域を育て、大切にしていくだろう。
神聖なるシスターたちへ。この癒しと目覚めのための言葉は、この社会の中で黒人女性として生きるわたし自身の痛みから生まれた。そこには、これまで向き合い、生きてきた時間への感情と愛が込められている。ルーツの土地も、そして育った場所も、植民地主義の影響を受けた場所だった。アルト・シングーの周縁、コレ族の人々の地、マットグロッソ州タプラ。そこは、外から来た人々によって占有されてきた場所でもある。
その中でわたしは、自分の感情を表現することを知らずに育った。声を抑えられ、自分が誰なのかもわからなくなり、起こる出来事のひとつひとつが、わたしをさらに遠ざけていった。自分の身体から、そして自分の領域から。それが、わたしの身体に刻まれていった記憶。
だから上を見上げ、知恵を探しにいくことを選んだ。そしてそのすべてを、自分だけが入ることのできる領域へと変えていった。誰を迎え入れるかを、自分で選びながら、これまでのトラウマや感情を、少しずつほどき、終わったものへと変えていくために。
Malembe malembe
ゆっくりと、やさしく、そのときが来るままに。
テキスト Andresa Vaz(Raízes Corpo Terra)
イラスト Karla Ruas

$50
Product Title
Product Details goes here with the simple product description and more information can be seen by clicking the see more button. Product Details goes here with the simple product description and more information can be seen by clicking the see more button

$50
Product Title
Product Details goes here with the simple product description and more information can be seen by clicking the see more button. Product Details goes here with the simple product description and more information can be seen by clicking the see more button.

$50
Product Title
Product Details goes here with the simple product description and more information can be seen by clicking the see more button. Product Details goes here with the simple product description and more information can be seen by clicking the see more button.




コメント